HOME > 歯周病治療例
歯周病(歯槽膿漏)は、軽い歯肉炎程度の方から抜歯をしなければいけないほど重度の方まで、かなり多くの方が罹っている病気です。
しかし、かなり進行した状態にならないと自覚症状が出ないために、ご本人が歯周病と気づいていらっしゃらないケースが、非常にたくさんあるのです。
こちらのTさんも、歯周ポケットが3~8ミリ(正常値は1~2ミリ)であることを知ってはじめて、ご自分が歯周病であることに気づかれました。
カウンセリングで、歯周病の中等度にさしかかる段階であること、虫歯治療よりも歯周病治療を優先したほうがいい旨をお伝えし、健康に気づくための歯周病治療がはじまりました。
歯周病が進むと歯の土台となる骨がなくなってしまいます。虫歯治療を先にしても、歯周病を治さないと歯を失うことになってしまいます。
歯ぐきから血が出たり、歯が汚れていたりといった状態で虫歯治療を行っても、虫歯治療の際に入れる詰め物・被せ物をいい状態で入れることは、とても困難です。
歯周病による出血があると、虫歯治療の際に型をとる材料が汚染・変形してしまうため、精密な詰め物・被せ物をつくることは、とても困難です。
歯周病のまま被せ物をして、その後、歯周病治療を行うと、歯肉の状態が改善してひきしまったときに、被せ物の根元が黒く見えてしまうことがあります。
8ヵ月の通院で、歯周病はかなり改善されました。
お口の中の清掃状態もよくなり、歯肉がひきしまったのがわかると思います。
8ヵ月前は、歯周病であることに気づいてもいなかったTさんは、治療中、大好きだったコーラを飲むのをやめたり、お酒を飲んで帰ってきても寝てしまわずに歯磨きを行うようにするなどの努力を続けられました。
このように、今まで意識していなかった健康について、Tさんが考えはじめるようになったことが、何よりもの収穫です。
歯周病治療は、治療を終えた時点が、健康への第一歩です。健康なこの状態を維持するためには、ホームケアとメインテナンス(定期検診)が欠かせません。
基本は保険診療です