HOME > 知覚過敏
虫歯ではないのに歯がしみるのが「知覚過敏」です。
冷たい物を飲食した時にキーンとしみる、歯ブラシが当たった時にピリッと痛いなど、一時的に痛むだけで、すぐに痛みがなくなることが特徴です。(痛みがそのまま何分も続く場合や、何もしなくても痛い場合は、虫歯の可能性が高いです。)
知覚過敏の原因は、虫歯以外の何らかの原因で、歯のエナメル質が削れて象牙質が露出して痛みを感じるものです。
歯は、いちばん外側が白く硬い「エナメル質」、その内側がやや柔らかい「象牙質」、その内側に「神経」があります。象牙質の中には無数の「象牙細管」という管が通っており、そこに冷たい水などが触れると、神経に伝わって痛みを感じます。
歯ブラシを力を入れて横にこする癖があると、歯の根元部分(歯頸部)のエナメル質が削れてしまうことがあります。「楔状欠損」といい、歯茎との境目部分が削れへこんでいるのが特徴です。
歯周病や加齢により、歯肉が下がって歯根部分が露出することにより知覚過敏が起こります。
歯ぎしりや咬み合わせが悪いことが原因で、歯が削れたり、歯に小さな亀裂が入ることがあります。
削れて露出した象牙質を刺激から守るために、症状によって、薬の塗布やコーティングを行います。
これにより大抵の症状は改善されますが、知覚過敏になった原因を取り除かないと、また元に戻ってしまいます。原因に合わせて次のような対策が必要です。
力を入れて歯ブラシを横にこするように動かすと、歯が削れやすくなります。毛先を使って小刻みに動かす正しいブラッシング方法を指導します。
歯周病で歯肉に炎症があると、歯根部が露出して知覚過敏が起きます。歯周病を治すことで、知覚過敏も改善することができます。
歯ぎしりや咬み合わせが悪いことが原因の場合には、それらを改善する治療を行います。
・歯ぎしりの予防には、マウスピースを使用する場合もあります。
・歯が抜けている、歯の高さが合っていない等の理由で咬み合わせが悪い場合は、必要な歯科治療を行います。
知覚過敏の治療は、基本的に保険治療で対応しております。