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女性のための歯科外来

女性は結婚、出産、子育て、あるいは介護を通じて、家族の健康に影響を与えることが多いと言えます。

また、ご家族だけではなくや妊娠・出産、あるいは更年期など、ご自身の身体の変化にも対応していかなければなりません。

その際、お口の管理や知識がご自身や家族の健康に影響を与えることを十分理解していただき、よりよい選択をしていただきたいと思っています。

もちろん昨今では生き方の多様性が広く浸透しつつあり、女性だけが大きく家族の健康に影響を与えるということではありません。

性別や年齢を超え、ご家族の健康のためにできること、知っておいてほしいことをお伝えします。

結婚

新しい家族ができ、日常生活に変化が生まれます。例えば歯ブラシを家族分まとめて購入する、ということもでてくるでしょう。

しかしご自分の好みで歯ブラシの硬さや大きさを選ぶと、ご自身には合っていても新しい家族には合わないということや、そもそも好みで選んだ歯ブラシがご自身やご家族のお口に合ったものかどうか定かではありません。

例えば、固い歯ブラシは歯茎を傷つけおすすめしません。

また、最近では「歯に合わせて小さめの歯ブラシが良い」ということで、あえて大人が子供の歯ブラシを選ばれるケースもありますが、これも大人の歯には合わずおすすめではありません。

他にも毛先の形状など様々なポイントがあり、自分のお口、歯に合ったものを選ぶというのは客観的に専門家に診てもらうことがより良い方法と言えます。

優秀な歯科衛生士さんがいる歯科医院を選び定期健診を受けるようにすると、それらのことが全てクリアになります。

熊谷歯科医院では日本臨床歯周病学会の指導医の資格を持つ歯科衛生士を筆頭に、定期健診にも力を入れ、お一人お一人のお口の管理についてアドバイスさせていただいています。

熊谷歯科医院 歯科衛生士 紹介

妊娠

妊娠前

ピルは歯茎の炎症が起きやすく、腫れると出血し、その出血した血液が歯周病の悪玉菌のエサになってしまいます。そうすると歯周病が悪化します。妊娠することで歯周病になりやすくなりますので、さらに悪い環境になってしまいます。

ピルを服用する際は予め歯科医師にご相談しておくと安心です。

妊娠中

ホルモンバランスが変化し、つわりが始まったり、食べ物が偏ったりと体調の変化が現れ、お口の環境も変化します。

なかなかお口のケアが十分でない状態になりやすい状況ですが、出産のリスクを鑑み、できる限りケアを行っておきましょう。

妊娠性歯肉炎について

妊娠すると歯肉炎にかかりやすいと言われています。

これは女性ホルモンの中にエストロゲンという物質があり、歯周病の病原菌を増殖させてしまうことがあげられます。また炎症を刺激する物質も存在し、妊娠終期には月経期の10~30倍に増えることから、特にこの時期には妊娠性歯肉炎になりやすいと言えます。

妊娠中の歯周病

また、妊娠中の歯周病は早産や低体重児出産のリスクが高まることが知られています。アルコールやタバコ、高齢出産よりもリスクが高くなります。

歯周病は予防や治療が可能な疾患ですので、これらのリスク低減のため、お口の環境をいつもきれいにしておきましょう。

■熊谷歯科医院の取り組み

熊谷歯科医院では妊娠・出産のリスクを踏まえ、妊娠中には毎月1回のクリーニングを行いながら、妊娠中や出産後のアドバイスを行っています。
産後すぐは歯科医院にはご来院いただけない状況になりますので、その時に備えて、妊娠中の定期健診の際にできる限りの準備ができるようアドバイスをしています。

お子さんの成長に合ったケア

0歳

熊谷歯科医院では離乳食が始まったら、歯科医院のアドバイスを受け始めることをおすすめしています。

これはお子さんのためだけではなく、忙しいお母さんのお口の健康のためでもあり、子育てに奮闘するお母さんに適切なアドバイスを与え、お子さんのお口の健康やこれからの成長のことなど、お母さんにとって耳よりな情報をお伝えし、母子ともに健康で過ごしていただくためです。

幼少期~小学4年生ぐらいまで

乳歯が生えて、永久歯に生え変わり安定するまでで最も大事なことは「虫歯予防」です。

乳歯が虫歯やケガの為欠損し、そのまま長い間放置されていると、永久歯が生えてくるときにその隙間がなく叢生(デコボコ)になりやすいのです。

■この時期の虫歯予防

乳歯や生え変わったばかりの永久歯は虫歯になりやすく、特にケアが大切です。かかり付けの歯科医院での定期健診とフッ化物の応用で十分にケアをおこないましょう。

~フッ化物(フッ素)の応用~

  1. 歯科医院でクリーニングをおこない、フッ素を塗布してもらいましょう
  2. 歯科医院で3、4歳からシーラントと呼ばれる溝にコーディングをおこなうケアをおこないましょう
  3. フッ素配合の歯磨き粉を使用しましょう
  4. フッ素配合の口洗液を使用しましょう

フッ化物で効率的な虫歯予防

小学校高学年~高校生

虫歯予防+歯周病予防が必要になってきます。そして、この辺りからお口の管理やその習慣は親御さんの管理から次第にご本人の責任になってきます。

この時に大切なことは、歯磨きをきちんとおこなう習慣が身についていること、自分できちんと歯科衛生士に教わったことを実行できるということです。

この時期になると部活や受験など様々な要因でお口のケアは後回しになりがちです。ですが、一生使える口腔ケアを身に着けてしまうか、放置してしまうかの分かれ道でしょう親御さんがアドバイスできる最後の時期かもしれません。なかなか忙しい中で、少しずつでも歯科医院で定期的にケアし、生涯に亘り健康であることができる習慣を獲得できれば心強いでしょう。

大学生・社会人

いよいよ一人立が始まります。一人暮らしが始まった土地で信頼できる歯科医院を見つけ、これまで身に付けた習慣を崩すことなくお口のケアをしていただければと思います。

かかり付けの歯科医院は実家に帰った際に訪れることにしてもよいでしょうし、親御さんと新しい土地で見つけられてもよいでしょう。いずれにしても一生続く口腔ケアですから、ご自身でより良い選択をしていただくことが大切です。

介護

親の介護が始まる時期には、介護する方のかみしめが多くなる傾向があります。そうすると、歯が欠けたり割れることがあります。また多少の傷みがある歯が本格的に傷むようになる時期でもあります。

しかし、この時期になるとお仕事や介護など多忙のあまり、なかなか歯科医院に通院できないという方が増えてきます。

どうかその時期になるまでに、歯の正しいケアの方法を身に付けておき、傷みの歯がないように、また生活習慣が乱れないようにしておきましょう。

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